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ブラック・スワン




久々に映画の感想

 
監督 ダーレン・アロノフスキー
公開年(日本) 2011年5月

純白の野心は、
やがて漆黒の狂気に変わる・・・

野心と嫉妬渦巻くバレエの世界を
舞台に描く異色の心理スリラー


ニューヨークのバレエカンパニーに所属する
ニナは元ダンサーの母親の期待を一身に背負い
人生の全てをバレエに捧げていた。
そんな彼女に新作「白鳥の湖」のプリマを
演じるチャンスが訪れるが
純真な白鳥だけでなく
邪悪で官能的な黒鳥も演じなければならない。
黒鳥は優等生のニナには高過ぎる挑戦。
この黒鳥が似合う新人 リリーの出現も
ニナを精神的に追い詰め
やがて ニナは現実と悪夢の狭間をさ迷い
自らの心の闇に囚われて行く。
(パンフ 参考)



バレエに興味あるワタシは
とても良かった♪
ポイントが貯まっていたので
無料鑑賞で更に

この作品で
アカデミー賞主演女優賞に
輝いた・・(wowowで中継 見ました。妊婦のナタリーが可愛かった)
ナタリー・ポートマン主演による
ダンスシーンや表情のアップ
身が竦むような恐怖の映像はスクリーンならでは。

足の指同士 くっ付いてるや
指のささくれ?と思いきや爪を剥いてた?
背中の傷から虫?
目を背けたくなるような
かなりエグいシーンもありました、、が

カメラワークの仕掛けにより
目が離せなかったです!

女同士の過激な
こんなシーン、あんなシーン
(ご想像で(^^;)
幻想的で優美なクラシック・バレエから
かけ離れてる気がしますが
心の中は複雑なものを抱え
それを断ち切るには自分自身が強くなければらない。
己の弱さを乗り越えられるか?
気持ちの切り替えが出来るか?

毎日がバレエのニナ
ママも鬱陶しかったですから。
背中を引っ掻くな、とニナの手に手袋
赤ちゃん扱いです。
しかし それも本人次第ってありますよね。
一方で
クラブにも行き男の子とも遊んでるリリー
背中にはタトゥー(実際はいいのですかね?)を入れ
バレエ以外もエンジョイ。
リリーのタトゥーには
腕を動かした時 鳥そのものみたいで
ちょい感動しました(笑)

しかし 
彼女でなく
如何にも元バレリーナでありながら
今 教師みたいな女性の肩甲骨の動きには
たまげました。
あそこまで鍛え上げると
あんな風になるのですねー。

肩甲骨って動きがあった方がいいけど
ワタシはほとんど、、ほぼ動かずで
汗がかきにくい体質なもんで
体調も崩し易いんですよ。。
おばさんの為のバレエ教室
見学に行ってみようかな(笑)


鑑賞前は
バレエシーンのほとんどを
ナタリーが踊った、、、と思ってたので

ラスト近く
黒鳥のフェッテが
今もグルグル~。
観る前は32回転を
数えようとしてたのに
気付いた時はすでに遅し。
しかし
映画館の席で小さく拍手

真相(ダブルキャスト)はともかくとして

バレエを志す人なら
誰しも憧れるでしょう白鳥の湖でのプリマ
白鳥ぴったりなニナが
黒鳥役を摑もうと
必死にもがき苦しみ
そしてどんどん追い込まれ
破壊しそうな心と孤独に
観る側もニナと同じに
現実と妄想の区別がつかなくなってしまい、、そうなほど
観ていて過酷。

美しい踊りの裏で
これほどまでに心を病むとは、、

白鳥と黒鳥
白(善)と黒(悪)
鏡で観るニナ自身を置き換えたようで
上手いな~と。
心身 共に鍛えなければ
パーフェクトな踊りの後
カーコンコールに応える事は出来ないのですね。
悲しいけど
素晴らしかったです!



以下は
ネタバレなので
注意して下され~



夢なのか?現実なのか?
ニナの混乱は続き
やがて「白鳥の湖」初日
ニナの尋常で無い様子に
母親がバレエ団に休むとの連絡をしたようだけど
ニナは止める母親を振り切り会場へ。
監督のルロイに代役は無用(そんなような台詞)と
仕度を始めるニナ。

ホワイトスワンを踊るも
リフトの失敗を
相手役の男性のせいにし、、
これは重要ではなく(と思う、、笑)
この後 控え室でリリーを刺し
死体は見えない場所に置き
ブラックスワンとして舞台に登場。

黒鳥そのもののような迫力ある
ニナの踊りに
会場は拍手喝采(ワタシもここで小さく)

ニナが 再び控え室に戻ると
リリーが訪ねて来て!
びっくりなニナ。
ホワイトスワンの衣装の腹部には血が。
自分を刺していたのです。
鏡の破片を取り出し
すぐにホワイトスワンとして
舞台に立ち
崖から飛び降りて息絶えるホワイトスワン。
それはニナ自身でもありました。

白鳥の湖なる演目は
ハッピーエンドなる解釈もあるようです。



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