原作 谷村志穂「余命」
脚本 川原れん、生野慈朗
監督 生野慈朗
上映時間 131分
公開年 2009年2月7日
君に届け いのちへの想い
映画「手紙」を手がけた生野監督
苦渋の選択を迫られる女性を通し
命の尊さを描いたヒューマン。
大学病院で外科医をする百田滴(松雪泰子)は
結婚10年目にして
夫である良介(椎名桔平)との子を授かるが
乳ガンの再発により
治療か出産の選択を迫られ
彼女が下した決断は。
女性は強し、、けど。。
1日に行って来ました。
宣伝に乗せられたものの
巷で噂は小耳にしていたので
う~むむ、、やっぱりイマイチでしたね(^_^;)
それと
いつもの映画館と違うせいなのか、、、
映像が暗く、音声も小さくて
これにも参りました。。
しかし
主役の松雪さんは
一見スリムでシャープな印象ですが
「容疑者Xの献身」で見せた
女一人で耐える芯の強さの中にも
もろさ、危うさが垣間見え
特に
あの優しげな眼差しが
女性としての柔らかさと温か味を感じ
この映画でも
事の重さに必死に耐えようしつつも
儚くも美しい女性を好演なさっていました!
いい女優さんですよねぇ。
女医(かとうかずこ)に病状を悟られた時
それでも微笑む誇らしげな松雪さんは
女性が一番美しく輝いてる時のようで
見惚れちゃい
涙もポロっときそうでしたが。
(化粧もバッチリ、汗も出てないの不思議はあるけど^^;)
あれだけ強い意志がありだからも
無責任、身勝手も取れるような行動に疑問も。。
夫である良介(椎名桔平)の心情はわかり難く
ヒモ的存在であろうと
カメラマンとしての夢を
叶えたかったのか?
滴の妊娠を知った時
これからは俺が稼ぐとでも言ってくれれば
滴も楽な気持ちになれたと思うのに
良介が銭ズラ(違うっ!(^^ゞ)
金をくれと言った時は
奥貫さんも出演してるだけに(笑)
現在放送中の「銭ゲバ」の
ろくでもない健蔵が浮かんでしまいました( ̄∇ ̄*)ゞ
元々、医者志望であった夫が
妻の再発に気付かないのも妙な気が。。
(仲の良い夫婦なら妻の胸の異変に気づくのは
夫と聞いた事がありますが)
椎名さんはラスト近くの良介の方が
自然体で良かったかな。
女性なら誰しも
特有の病気の心配、出産
気になるテーマではあるし
滴の決めた答えについては
女性の状況、立場、価値観などによって
意見が違うと思う。
個人的には、、
お腹の子の父親に相談し
決断する気がします。
(一人で子育ては大変だろうし
病気の治療にしても家族の協力が必要であり、支えになると思うから)
また
癌の怖さは身内を亡くしているので
それとなく解りますが、、
本作を観るより
映画館のトイレに張ってある
乳がん検診に行きましょう!に
うん、そうよね~と思ってしまった( ̄∇ ̄*)ゞ
乳がんの恐ろしさ、恐怖も
もう少し描いて欲しかったかな。。
(映画の主人公はずっと綺麗だったけど
果たして治療はしたのか?)
それと
アキオ(ワンコ)を簡単に手放しちゃって!( ̄~ ̄;)
一緒に暮らし続けて欲しかったです~。
ここからはネタバレ
滴は良介に乳がん再発を
隠したまま出産します。
良介は3ヶ月ほど仕事で不在。
(滴が希望した事です)
癌の進行状態は自らが医師の為
超音波検診で確認し、、
これが医者の特権でもある?^^;
陣痛時のバチが当たった発言は
ワタシには意味不明でした。
痛みに耐え、産むのは当然ではないのかしら?
出産後
滴が赤ちゃんと共に
部屋に篭った事も疑問でした。
あんな形で夫を待つなら
初めから夫に相談するなり
近所に居たカフェの秀実(宮崎美子)を頼るなりして
産まれた子の事をもっと考えて欲しい~。
癌もあの時点でかなり進行してる筈。
モグラのように母子二人で居て
母が倒れたら、その子はどうするの?
この辺りの滴の行動が
意地にも取れ
子を産んだ母の強い意思が
萎んでしまったよう。。
命尽きるまで
子をしっかり抱きしめ
愛を注ぐシーンも見たかったですね~。
微かな気億の中にある母の温もりや思い
息子は受け継ぎ
少年(林遣都)が母の故郷である海に立った時
生まれてきて良かった
この台詞が活きて来ると思いました。
宣伝のパンフにもある
松雪さんと赤ちゃんのシーンは
クロジットロールムービーですか?、、ヾ(^o^;)
感動には遠かったです。。