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おくりびと



第32回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞作品

脚本 小山薫堂
音楽 久石譲
監督は滝田洋二郎監督

 

いい映画でしたよ~。

(簡単なあらすじですが)
東京のオーケストラが解散してしまい
チェロ奏者の職を失った大悟(本木雅弘)

妻の美香(広末涼子)を連れ
故郷の山形に戻り
求人広告で目に付いた好条件な職は
旅のお手伝いである
NKエージェント。

だが!広告に誤植アリ(笑)

NKは納棺のNK

"安らかな旅のお手伝い"

遺体を棺に納める仕事だったのだ!

社長の佐々木(山崎努)の下
大悟の新人納棺師としての
悪戦苦闘な日々が始まるわけだけど、、、

 

重い気分になると思ったら
観る側を暗くさせませんねぇ。

遺族と故人を前に
神聖な場でありながらも
思わぬ事態(美人な女性はニューハーフだった青年)に
真顔でやり取りする二人に
映画"お葬式"を思い出したかな( ̄ー ̄)

随所にユーモアが散りばめられ
大悟が風呂屋に行き
身体の隅々まで(鼻の中も)洗うシーンは
可笑しくて、、柱| ̄m ̄) ウププッ

このシーンに限らず
気を遣い
そぉ~と漏れない程度にクスっとしていたら
他の観客からも笑みが零れていたので
ホッとしたりも(苦笑)


逝くものと生き続けるもの
白子焼きのシーンは
生を食べる事で生を実感する
強烈なシーンですねぇ。


モックンの発案により、企画が進められたとの事。

納棺夫日記増補改訂版

納棺師なるお仕事を初めて知りました。
崇高な儀式に立ち会うとはいえ
時には孤独死の腐乱や自殺者もいるわけで
大変にも思いますが、、、

故人を敬い、丁寧に
且つスピーディに儀式を行うさまは
厳粛な中にも柔らかな空気が流れ
演ずるモックンの美しい所作に目を奪われましたよ~!

鍛えられた肢体に釘付けヾ(^o^;) オイオイ
いえいえ~(笑)
反して
指先まで神経が行き届き
芸術的とも言え素晴らしい~。


モックンは年を取らずって感じなんですが
山崎さん、余さんも
ある時から変わらない組だな~なんて(笑)
この三人も含め
笹野さん始め
夏ドラマとは違ったキャラの
杉本さん、広末さん
皆さん、好演なさってました♪

欲を言えば
佐々木が大悟に手解きするシーンが
少しぐらいはあった方がよかったかな。。
(大悟はビデオ撮影で覚えちゃった?)
それと
佐々木は大悟の父親かと思ったけど
そんな偶然は無かったです(韓ドラの見過ぎかも?、、。(*^▽^*)ゞ)

 

生あるものには終わりが来る
遺族にとって
故人は穢れではなく、、
大切な家族であり、恋人、友人なんです。
旅立ちを見守る遺族に
身内を亡くした頃の自分を重ね
胸にチクリ、、としたりも
(看護師さんを手伝い洗浄はやった事がありますが)
時間が経過すればするほど、、
遺体は硬くなるんです。。
人が生きていた確かな証がズシリ。

納棺師を演ずる二人が
力を加えてる部分を端々で感じたけど
優しさに満ち溢れ、故人の尊厳を守る。
真剣な姿に身が締まりつつも
穏やかな気持ちになれるんです。

遺族も心の整理をする時間が持てるでしょうね。

 

自分が逝くにしろ
遺族にしても
映画のようなおくりびとにおくってもらいたいな~。
(おくるって言うのは、、送るであり、贈るでもあるのかな)


地方の風習として
今も受継がれているのでしょうか、、?
日本の伝統っていいですねぇ。

また
全編、流れるチェロの曲は
柔らかく、優しく響き
話の全てを包み込むように溶け込んでいます。

人は誰でも、いつか
おくりびと、おくられびと

深い感銘を受けました。
必見の一作ですね!


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コメント

>(おくるって言うのは、、送るであり、贈るでもあるのかな)
ここすっごいですね。
送るしか考えずに観てましたけど、
確かに贈るでもありましたものね。
そう考えると尚ステキな映画だったかもしれませんね。
2008/ 09/ 25( 木) 13: 51: 38| URL| miyu# -[ 編集 ]
 
こんにちは。
>生を食べる事で生を実感する
食べる時に挨拶「いただきます」は、「命を頂きます」という意味だと某作品で語られていました。
まったくその通りのことですよね。
「旨いんだな、困ったことに」・・は印象的で象徴的うなシーンでしたね。
2008/ 09/ 25( 木) 22: 00: 32| URL| たいむ# -[ 編集 ]
 
ルルさん、お邪魔します♪
いい映画でしたね~
自然と溢れる涙は温かく、
随所に散りばめられたユーモアに加え
味わい深いセリフもなかなか良かったです^^
私も同じく、この作品を観て
NKの社長や大悟に納棺してもらいたい!って思いました。

>全編、流れるチェロの曲は
柔らかく、優しく響き
話の全てを包み込むように溶け込んでいます。

本当にその通りですね。特に、
田園風景の中で奏でるチェロは素晴らしかったぁ~
この秋、必見の一作ですね!
また遊びに伺います。今後ともよろしくお願いします^^
2008/ 09/ 27( 土) 01: 31: 23| URL| Any# PTRa1D3I[ 編集 ]
 
こんにちは~♪
コメントをありがとうございます!

>>(おくるって言うのは、、送るであり、贈るでもあるのかな)
ここすっごいですね。
送るしか考えずに観てましたけど、
確かに贈るでもありましたものね。
そう考えると尚ステキな映画だったかもしれませんね。

書いている内にあれっ?(笑)と思ったのですが、、
miyuさんにそう言っていただいて嬉しいデス☆
それと、山崎さんて映画「お葬式」にも出演なさってましたよね~。
遺族な役だったと思うので気持ちもわかった上であり
おくりびととしても適任かな~なんて^^;
2008/ 09/ 27( 土) 16: 06: 21| URL| ルル# -[ 編集 ]
 
こんにちは~♪
コメントをありがとうございます!

>食べる時に挨拶「いただきます」は、「命を頂きます」という意味だと某作品で語られていました。
まったくその通りのことですよね。

そうなんですよね~(^^)
いただきますと感謝する。
こういったシーンを入れた事で深みも増しましたよね。

>「旨いんだな、困ったことに」・・は印象的で象徴的うなシーンでしたね。

人間て残酷ですね~。
ホント、困った^^;
2008/ 09/ 27( 土) 16: 14: 15| URL| ルル# -[ 編集 ]
 
こんにちは~♪
こちらこそありがとうございます!

>いい映画でしたね~
自然と溢れる涙は温かく、
随所に散りばめられたユーモアに加え
味わい深いセリフもなかなか良かったです^^

うんうんv-398
上質な笑いが見る側に不安を与えずで
心に染み入る作品ですよね~。

>私も同じく、この作品を観て
NKの社長や大悟に納棺してもらいたい!って思いました。

ホント!そうですよね~。
もしもの時は、こんな方達に出会えたら。。

>本当にその通りですね。特に、
田園風景の中で奏でるチェロは素晴らしかったぁ~
この秋、必見の一作ですね!

もっくんが弾いてるそうですが
納棺師についてもですが
役になり切る姿勢が素晴らしいですね♪

>また遊びに伺います。今後ともよろしくお願いします^^

こちらこそ~
また遊びに伺わせていただきます。
宜しくお願いしますv-290

2008/ 09/ 27( 土) 16: 21: 30| URL| ルル# -[ 編集 ]
 
本当にいい映画でしたねぇ。
生きることと死ぬことの対比の仕方が
うまいなー。って思いました。
そんなところも海外で評価を受けたような
気がしましたよ。
それにしてももっくんのしぐさのひとつひとつが
とっても綺麗でしたねぇ。
うっとりしてしまうほどでした。
大変だけど尊い感じのする仕事なんですねぇ。
改めて合掌!です。
2008/ 10/ 02( 木) 20: 33: 15| URL| みのむし# -[ 編集 ]
 
心の奥に優しく届く作品でした。
ここ最近親しい人や肉親を立て続けに見送りましたが、ふとそのときを思い出したりしました。
これから先は今まで以上に去り行く人を温かく「送りだすこと」が出来るようにしたいし、自分もそうしてもらえたらいいな、と思っています。
2008/ 10/ 02( 木) 21: 28: 28| URL| hyoutan2005# RGbu2J4Q[ 編集 ]
 
いい映画でしたね~。
笹野さんの職業に「あっ」と言わされ
その後の彼のセリフと見送りのシーンに涙・涙…。
モックンのこの映画に対する努力も感じて
ますます好きになってしまいました。
2008/ 10/ 03( 金) 19: 41: 01| URL| ミマム# Z9Kq5I9M[ 編集 ]
 
遅くなってしまいすいませんv-421

>生きることと死ぬことの対比の仕方が
うまいなー。って思いました。
そんなところも海外で評価を受けたような
気がしましたよ。

ホントですね~。
作り手のセンスが表れたというか。
そうそう、もっくんの所作が美しくて
見惚れちゃいましたよ~。
手先の器用さと真心は
元音楽家ならではで
誰もが出来るお仕事ではないですが
いい映画を見たな~とv-398
2008/ 10/ 07( 火) 19: 47: 50| URL| ルル# -[ 編集 ]
 
遅くなってしまいすいませんv-436

>これから先は今まで以上に去り行く人を温かく「送りだすこと」が出来るようにしたいし、自分もそうしてもらえたらいいな、と思っています。

こんなおくりびとが居たらいいですよね~v-290
ワタシもホッとするような
優しい気持ちになれ
いい映画を観て良かったな~と思いました。

2008/ 10/ 07( 火) 19: 51: 46| URL| ルル# -[ 編集 ]
 
遅くなってしまいすいませんv-421

>いい映画でしたね~。

ホントですね~v-398
見に行く前は憂鬱になるかも~と思ったのですが(苦笑)
全くそんな事は無く
寧ろ、気持ちが癒されたというか。。

>笹野さんの職業に「あっ」と言わされ

台詞もズシンと来ましたよね~。
この方
「イキガミ」では冷たい役なんですが
あちらでも光ってましたよ~v-291
モックンはいい俳優になりましたね。
シブガキ隊の頃が懐かしい~(笑)
2008/ 10/ 07( 火) 19: 58: 30| URL| ルル# -[ 編集 ]
 

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2008/ 09/ 25( 木) 14: 29: 18| to Heart
□作品オフィシャルサイト 「おくりびと」□監督 滝田洋二郎 □脚本 小山薫堂 □キャスト 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、吉行和子、笹野高史、峰岸徹、山田辰夫 ■鑑賞日 9月14日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★☆(5★
2008/ 09/ 25( 木) 17: 17: 59| 京の昼寝~♪
【監督】 滝田洋二郎  【脚本】 小山薫堂   【音楽】 久世譲   【公開】 2008/09/13  【上映時間】 2時間10分  【配給】 松竹 ...
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2008/ 09/ 25( 木) 21: 53: 33| たいむのひとりごと
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